HOLY LONELY WRITE

WEB作家「そとの人」の活動記録です
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【安堂龍】気付いてしまった

 こんばんは。安堂龍です。

 つい最近、気付いてしまったことがあります。
 どうやら僕はブログで、今年のはじめに今年の目標を書き込んでいたようです。
「今年は小説を2本書く」
 だそうです。
 困ったものです。今年はあと3カ月もありません。仕事も忙しくなる一方です。まったく馬鹿げた話です。滅多なことは口にするものではありません。
 ですが僕も男なので、ここから意地を見せようと思います。
 今年のうちに2本、書いてやりますとも。もし書けなかったとしても書けたと嘘をつきますので万事オーケーです。小説を書くとは言いましたが小説を公開するとは一言も言ってませんのでね。フヒヒというやつです。

 ま、そんなこんなで明日明後日は休日出勤としゃれこもうと思います。
 それでは皆さん良い夜を――。

 ――と、久し振りのブログが暗い話題で終わるのもあれなので、ここらで趣味の話をば。
 趣味って何の話かというと、音楽の話。音楽というか歌の話。歌といってもJ-POPでもアニソンでもなくて、みんなのうたの話。

 皆さんはみんなのうた、好きですか?
「最近は聴いてないなー」
 という人も多いかもしれませんが、僕もそうなんです。でもみんなのうたはけっこう再放送枠があるので、敏感肌全開で思い出曲が放送されないかチェックするようにしています。
 誰の心にも名曲が宿っているはずです。今聴いたら懐かしくて涙が出てくるような曲もあるかもしれませんね。
 僕は幼少期に聴いたものを好みますが、やっぱり大人になってから初めて聴く事になった曲にも、良いのはたくさんありました。

 ということで今回はみんなのうたからマイベストセレクションをお届けしたいと思います。
 一人一人のベストがあると思いますので、「なんであれを入れない!?」なんて声も上がるかもしれません。そんな時はご自分のブログ等で愛を叫ぶようにしてくださいね。

 気のむくままに紹介していくので、くそ長いです。
 よき暇つぶしになればと思います。知らない作品があればぜひ探して、できれば映像と合わせて視聴してほしいと思います。
 ほんと、いい曲ばっかりですから。

☆☆☆マイベストセレクション!☆☆☆

・メトロポリタン美術館(うた・大貫妙子)

 ど定番ですね。トラウマソングとして有名ですが、幼少期に聴いていた(見ていた)頃は、どちらかというと楽しいイメージを持っていました。
 美術館を冒険する女の子は、なんと最後には絵の中に閉じ込められてしまいますが、当時は特に疑問も恐怖もなく、半口開けて眺めていたと思います。
 いまだに絶賛する人が多いのは、多分懐かしいからだと思います。なんたって僕がそうです。
 何回も再放送されてそうですし、懐かしがる層も広そうです。
 ひとまわり違う齢の人にも、この歌の話題が通用するかもしれません。


・メッセージ・ソング(うた・ピチカート・ファイヴ)

 冬の曲で、アニメーションが素敵な作品。
 何かを問題にして離ればなれになろうとする父子が映し出されたかと思うと、その子どもがやがて父になり、彼の子どももやがて……といった感じで、わずか二分の間に人生の温かさを感じられます。
 曲は、女性ボーカルながら低めの音程、狭い音域で、男性でも一部分だけミッキー状態になれば楽に歌えてしまうという珍しい曲。
 アップテンポなので、しんみりすると同時に明るさも感じられる歌です。
 楽しさに乗せて、しみじみとした温かいものを表現するというのは、凄いことだと思います。 
 最近の子はピチカート・ファイヴを知らないかもしれません。というか、僕もこの曲に出会うまでは知りませんでした。何曲か聴いてみましたが、雰囲気のいい曲が多くて、このグループを好きになってしまいました。
 ちなみに、ずっと前のガキの使いの野生爆弾くぅちゃん七変化でも、ピチカート・ファイヴが流れてました。


・まっくら森のうた(うた・谷山浩子)

 みんなの女帝・谷山浩子さんが歌います。メトロポリタン世代はこの歌も直撃かもしれませんね。
 僕は、メトロポリタンは平気だったんですがこの曲には心底震え上がってました。
 ネコ君とネズミ君が迷い込んだまっくら森。歌詞の中では「不思議」と表現されてますが、当時の印象からいけば「異様」とでも言った方がしっくりきます。描かれる風景がたまらなく怖かった。というか単純に、子供は暗いのが怖いんです。
『まっくら クライ クライ』っていう歌詞も、当時はクライの意味を知らなかったから、意味不明なカタカナ表記がなんともいえず気持ち悪くて……と、今でも夜中一人では聴きたくない曲だったりします。
 今映像をみると、この曲は、一体何がしたかったんだろうという疑問も出てきます。
 映像の中に、森を横切る謎の男性が、意味ありげにワンシーンだけ登場するのですが、もしかしたらこの曲には、人けの無い場所には変質者がいるから近付かないようにしましょう、みたいな暗示が込められていたのかもしれません。


・恋つぼみ(奥華子)

 奥華子さんといえばアニメ映画時かけの主題歌ガーネットが有名ですが、個人的にはこちらの「恋つぼみ」が初遭遇でした。正月か夏休みかに実家に戻って、半分眠りながらテレビを眺めてたらちょうど流れてました。
 白クマのアニメーションが綺麗で、シンプルなピアノと歌声に惚れました。勢いあまって恋つぼみが入ってるアルバムを買ったのですが、残念ながらみんなのうたのピアノバージョンはシングルにしか入ってないようです。


・秋唄(大江千里)

 魅惑のシャギーボイス、大江千里さんの神曲です。
 初放送は1998年で、リアルタイムでは聴いてませんでした。大人になって聴いて、この情緒溢れる、ノスタルジー溢れる晩夏・秋の風景に一撃で沈められたのでした。
 映像はアニメーションでなくて、写真のスライドショーです。胸を締めつける残像の連続。あるいはボラギノール。それがたまらなく曲に合ってます。ブタの蚊とり線香とか、小道具が効いてます。
 ……が、それより何より、ちらちら顔を覗かせる主人公の少女が言うことなしだったりします。
 中学とか高校で初めて見てたら、写真相手に恋してたかもしれません。
 絶世の美少女! というわけではないんですが、「透き通るような」という表現がぴったりくる、そんな少女のいる風景に、溜め息なんかついちゃって。


・しっぽのきもち(うた・谷山浩子)

 この曲は数あるみんなのうたの中でも「かわいい」というただ一点においてはトップレベルだと思うのです。
 「あなたのしっぽになりたい!」なーんて、このいかつい発想は普通できませんぜダンナ。「短すぎてあなたの顔が見えないよ!」 とかね。ただただかわいい。
 アニメーションの絵のタッチも、いつの時代にもかわいいと認識されるような絵柄なのが嬉しいです。あのネコカップル、必ず幸せになります。


・道(うた・ユミローズ)

 みんなのうたの中から、アニメーション込みで一曲だけ選べと言われれば、僕はこの曲にします。
 みんなのうたとは別にオリジナルPVが存在するのですが、そっちの方はまったく違う趣向です。曲の解釈に正解はないとは思うんですが、あえてこのアニメーションを付けたセンスに脱帽です。

 少年と少女。二人楽しく歩いていたはずの道。すると少年は電車という夢を見つけて、電車に乗って先へいきます。その後ろ姿を見つめる少女の切ない感じ、たまりません。
 やがて少年が青年になった時、たくさんの人を電車に乗せて町を走ります。乗客の中にはいつだって一緒だった少女もいます。
 だけど、少女がふと見上げた窓の外には一羽の鳥。少女は思い立って降車のボタンを押し、電車を去ります。自分の歩く道を見つけたのです。
 少女の背中を見送る青年の切ない感じ、たまりません。
 だけど青年はまた電車を走らせます。それが彼の選んだ道だからです。
 青年がお守り越しに眺めた窓の外を、二羽の鳥が仲良く並走しています。あの鳥は、青年と少女そのものです。
 二人それぞれが、自分で決めた違う道に辿り着き、そして同じように真っ直ぐに、歩き出したのです。

 ――というようなことを思い描きましたが、みなさんはどんなことを思い描いたでしょうか。
 歌詞のラスト『ずいぶんとおまわりして たどりついた道』
 この表現、たまりませんでした。歩いて歩いて目的地にたどりつくのではなくて、道にたどりつくのです。
 僕は今どこにいるんだろう。あの日描いた道を歩いているのだろうか。それともまだ道にすら立てていないのだろうか。だとすればまだ遠回りの途中。いつか辿り着くために歩くんだ。
 なんとも希望の湧いてくる歌だと思います。
 そんなわけで、この作品が一番好きです。曲はもちろん、このアニメーションがのったことが奇跡のような幸運だと思います。

☆☆☆☆☆☆

 さて、かなり長くなりました。ベストセレクションと銘打つからには厳選しようと思った結果、誰でも知ってるような曲ばかりになってしまいました。
 泣く泣く外した曲もたくさんあったんですよ。
『トゥモロウズ・ソング』『転校生は宇宙人』『青天井のクラウン』『赤鬼と青鬼のタンゴ』『笑顔』『恋するニワトリ』『セルの恋』『わきあいあい』『月のワルツ』『キャベツUFO』『いたずラッコ』『潮騒のうた』『夏恋花』『クロ』『こだぬきぽんぽ』『コンピューターおばあちゃん』『ひとつのドア』『ふうせん』『フルサト』『星占いキラキラ』『ラジャ・マハラジャ』『ほんまにほんま』『ありがとう・さようなら』『反省のうた』……etc

 みんなのうたのいいところは、歌詞だけじゃ一生伝わらないかもしれない情景、衝動、意味を、映像を通すことで受け手の中に生み出すところにあると思います。
 一人一人が、聴いた瞬間の環境と心境から、それぞれの感動を抱き、「いい歌だ」と思い出に変えていきます。
 思い出はつらい時に肩を貸してくれる、人生における頼もしい仲間です。
 そんな仲間を与えてくれるみんなのうたは、素敵だなあと思う今日この頃でしたとさ。


 うん。我ながら上手くまとめるものです。
 それでは次回をお楽しみください。さよなら、さよなら、さよなら。

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